先日、クライアントさんから「このシステムってクラウドですか?」と聞かれました。
確かにウェブアプリケーションではあるけど、なんとなく自分のイメージとは違っていたため「いや~、違うんじゃないですかね?」と自分で組んだシステムにもかかわらずあいまいな返事。
あとで先輩に聞いたところ、やっぱり違うらしい。
「どっちかって言うと、ASPとかSaaSかな?」とのお答え。
・・・うん、どう違うのかよく分からん・・・
ウェブ屋がクラウドも知らんというのも問題なのでいろいろと調べてみました。
もちろんGoogleで。
いろいろと調べた結果をざっくりと言うと以下のようになります。
■SaaS:Software as a Service
自分のPCにソフトウェアをインストールして使用するのではなく、ネット経由でソフトウェア機能を利用できるようにしたサービス形態のこと。
「Googleドキュメント」なんかがこれにあたるのかな?
ちなみにASPとは料金形態などの差異はあるものの、あまり本質的に変わらないそうです。
■クラウド
アプリケーションどころか、ハードウェアなどのコンピュータ機能までネット経由で提供するサービス。
極論を言えば、手持ちのPCはキーボードとネットワークに接続できる機能が備わってさえいれば良く、あとのPCとしての機能やアプリケーションはネット上に存在する、という考えで構築されているものらしい。
もちろん、ホントに1台のアプリが入っているパソコンがネットで接続して、それを利用する、というわけではないです。当たり前ですが。
例えば
A社:ハードウェアのサービスを行ってますよ~
B社:うちは計算機アプリケーションを提供しております。
C社:ドキュメントアプリもいる?
という会社がそれぞれあるとします。
当然ながらアプリをSaaSで提供している会社(B社・C社)は、クライアントへサービスを提供する時点で、そのアプリを処理する能力を持ち合わせていなくてはなりません。(つまり計算などの処理はサーバサイドですべて行われ、クライアントのPCは結果を受け取って表示するだけ。)
しかし、もしB社の計算機アプリへアクセスするユーザが多すぎる!となったら?
・負荷でまともに処理が出来ない!
・サーバ増築しようにも時間が無い!
・そうだA社のハードウェア機能をサーバとして使わせてもらおう!
・B社がA社と契約してアプリケーションを機能させるに足るスペックを補う。
というような流れでA社とB社がネットワーク経由でつながることになります。(C社も同様)
つまり
――――――B社(計算機アプリ提供)――――クライアント
|
A社(ハード提供)
|
―――――C社(ドキュメントアプリ提供)――――クライアント
てな感じですね。
もちろん、この図は単純なもので、実際はいろいろとサービス提供のネットワークが広がっているものと考えられます。
ただ最終的なクライアントは、A社とB社(またはC社)の契約など知る必要も無く、それぞれ必要なアプリを提供しているベンダーと契約すれば良いというわけです。
参考サイト
・http://www.asp-edita.jp/doda/one/doda4075_385.html
(エンジニアが作る最新ITブログ by DODAさん)
・http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0810/27/news008.html
(ITmedia エンタープライズさん)
・http://www.atmarkit.co.jp/im/cop/special/fivemin/saas/00.html
(@IT情報マネージメントさん)
・http://www.newton-consulting.co.jp/bcmnavi/glossary/cloud.htm
(BCM用語集さん)
・Wikipedia etc...