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APIを使って自分のInstagram投稿写真を取得する方法【Instagram Basic Display API】
2020/9/30
使えなくなってました・・・
再び仕様が変わった模様。
もーーーー!!!
(ここから本文)
ウィジェット的にInstagramのサムネイルが並んでいるサイト、よくありますよね。
ああいうのはInstagramがウィジェットを提供しているわけではなく、APIを使って自分のInstagramから写真データを取得し、整形して表示する必要があります。(Instagramも共有ウィジェットあるんですけどね。あんまり使い物にならないというか…)
その写真データ取得方法については、以前はInstagramAPIというAPIが使用できていたのですが、もう使用できなくなるということ。
というわけで、別の取得方法をここでは説明します。
使用するのは「Instagram Basic Display」というAPI。
・・・なんですが、これがとにかく面倒くさい。
面倒くさいけどこれでやるしかないので(正確には「Instagram Graph API」もあるけど、さらにめんどくさそう)、これを使って写真データを取得するまでの方法を説明します。
①まずFacebook for Developerへアクセスします。
https://developers.facebook.com/?locale=ja_JP
右上の「マイアプリ」を選択してください。
Facebookにログインしていない場合は、「ログイン」と表示されますので、ここでログインしてください。
②アプリリストが表示されます。
左上の「新しいアプリを追加」を選択してください。
③新しいアプリIDを作成が開きます。
「表示名」に、任意の名前をつけて、「アプリIDを作成してください」ボタンを押してください。
ここでは適当に「Get My SNS」としました。
ちなみに「Instagram」というワードはなぜか使えませんでした。
セキュリティチェックが挟まりますが、Google Recaptchaにチェックしてそのまま「送信」ボタンをしてください。
④製品を追加画面が開きます。
左上に「Instagram」が表示されていると思いますので、それを選択してください。
左メニューのプロダクトにInstagramが追加されます。
この中に「Basic Display」がありますが、ここを開いても、まだ「Instagramアプリを作成する前に、アプリの設定を更新してください。」と注意書きが表示されてしまいます。
この注意書きの中の「設定」リンクをクリックして、設定画面へ移動してください。
⑤設定>ベーシック画面が開きます。
まず下記3つを設定してください。
- プライバシーポリシーのURL:あらかじめサイトで作成しておき、そのURLを入力してください。
- 利用規約のURL:上記同様、あらかじめ作成しておき、そのURLを入力してください。
- カテゴリ:どれかを選択してください(よくわからないの「ビジネス・ページ」としました)
同じ画面のまま、さらに下に行き「プラットフォームを追加」ボタンを押してください。
「プラットフォームを選択」が開きますので、ウェブサイトを選択してください。
「サイトURL」の入力フィールドが開きますので、ここに自分のサイトのURLを入力してください。
この入力ができたら、右下の「変更を保存」ボタンを押してください。
⑥左メニューのプロダクト>Instagram>Basic Displayを選択ください。
先ほどの注意書き(Instagramアプリを作成する前に、アプリの設定を更新してください。)が消えているかと思います。
一番下の「Create New App」ボタンを選択してください。
「Create a New Instagram App ID」が開くので、そのまま「アプリを作成」ボタンを押してください。
下図のような画面に切り替わります。
画面内にある下記3つを設定してください。
- クライアントOAuthリダイレクトURL:サイトのURL
- 承認を取り消す:サイトのURL
- データの削除リクエスト:サイトのURL
設定が完了したら右下の「変更を保存」ボタンを押してください。
同画面のさらに下の方にある「Add or Remove Instagram Testers」ボタンを選択してください。
⑦役割画面が開きます。
一番下の「Instagramテスター」の「Instagramテスターを追加」ボタンを押してください。
「Instagramテスターを追加」ウィンドウが開きます。
自分のInstagram名で検索して選択し、右下の「送信」ボタンを押してください。
「Instagramテスター」も選択された状態となりました。
この段階ではまだ「承認待ち」です。
⑧次にInstagramを開きます。
Instagramにログインし、自分のInstagramホーム画面を開いてください。
画面右上にある「プロフィールを編集」を選択してください。
プロフィールが面が開きます。
左のメニューから「アプリとウェブサイト」を選択し、さらに「テスターへのご招待」を選択します。
先ほど、作ったアプリの招待(ここではGet My SNS)が表示されるかと思いますので「承認する」ボタンを押してください。
これでInstagram側での作業は終わりです。
Facebookに戻ります。
⑨Facebook for Developerに戻り、左メニューのプロダクト>Instagram>Basic Displayを選択ください。
下図のように変わっているかと思います。
「Generate Token」ボタンを押してください。
Instagramのウィンドウが開きます。
「(ユーザー名)としてログイン」ボタンを押してください。
下図のように切り替わります。
内容を確認して「承認」ボタンを押してください。
下図の「I Understand」にチェックを入れて、このトークンをコピーしておいてください。
コピーできたら右下の「Done」ボタンを押してください。
これでようやくInstagramの写真データを取得するためのトークンを取得できました。
長かった・・・
とはいえ、これですら、60日しか持たないらしいので、60日経ったらもう一度トークンを取得し直す必要があるんですけどね・・・
これの「Long-Lived Access Tokens」が今回取得したトークンです。
【記事内容修正 2020/07/02】
プログラム例
写真データを取得するプログラムはこのようになります。
$access_token = "(トークン)"; $url = "https://graph.instagram.com/me/media?fields=id,caption,permalink,media_url&access_token=".$access_token; $curl = curl_init($url); curl_setopt($curl, CURLOPT_SSL_VERIFYPEER, false); curl_setopt($curl, CURLOPT_RETURNTRANSFER, true); $response = curl_exec($curl); $photo_datas = curl_close($curl);
これで、写真のURL等がJSON形式で返ってきますので、$photo_datasの中身をjson_decodeして使用すればOKです。
こんな感じのデータが取得できます。
ただし、この写真データを取得する処理には割と時間がかかります。
そのため、キャッシュを保存しておき、それを読み込んで使用するのが良いです。
そして上記の通り、今回取得したトークンは60日しか使用できません。
しかし、このトークンを使うことによって、さらに延命したトークンを取得することが可能ですので、30日経過したら、トークンを取り直す仕組みも取り入れてみます。
プログラム例2
まず、今回取得したトークンを記述した「token.txt」というファイルを作成してください。
このトークンは、30日ごとに再取得して書き換えます。
なお、トークンの内容を直接ブラウザでアクセスできてはまずいので、「token」というフォルダに作り、その中にアクセス拒否を記述した「.htaccess」ファイルと共に入れておきます。
「.htaccess」ファイルの中身は下記のとおりです。
Order deny,allow
Deny from All
次に、「Facebook for Developer」に戻って、左メニュー>プロダクト>Instagramの「Basic Display」を選択し、「Instagram App Secret」の「表示」ボタンを押して、シークレットキーを取得・コピーしておいてください。
そして下記のようなプログラムを用意します。
ファイル名は「get_photo.php」としました。
2行目の(シークレットキー)に上図で取得したキーを入れてください。
<!--?php $client_secret = "(シークレットキー)"; //シークレットキー $token_refresh_time = 60*60*24*30; //トークン再取得の間隔(30日) $token_file_path = "./token/token.txt"; $photo_data_refresh_time = 60*60*24; //写真データの再取得の間隔(1日) $photo_data_file_path = "./instagram_api.json"; //保持しているトークンを取得する $fl = fopen($token_file_path, "r"); $access_token = fgets($fl); fclose($fl); //$token_refresh_timeの期間が過ぎたらトークンを再取得する $refresh = 0; if(!file_exists($token_file_path)){ $refresh = 1; }else{ $filemtime = filemtime($token_file_path); if((time()-$token_refresh_time) --> $filemtime){ $refresh = 1; } } if($refresh == 1){ $url = 'https://graph.instagram.com/access_token?grant_type=ig_exchange_token&client_secret='.$client_secret.'&access_token='.$access_token; $curl = curl_init($url); curl_setopt($curl, CURLOPT_SSL_VERIFYPEER, false); curl_setopt($curl, CURLOPT_RETURNTRANSFER, true); $response = curl_exec($curl); curl_close($curl); $decode = json_decode($response, true); $access_token = $decode["access_token"]; $fl = fopen($token_file_path, "w"); fwrite($fl, $access_token); fclose($fl); } //$photo_data_refresh_timeの期間が過ぎたら写真データを再取得する $refresh = 0; if(!file_exists($photo_data_file_path)){ $refresh = 1; }else{ $filemtime = filemtime($photo_data_file_path); if((time()-$photo_data_refresh_time) > $filemtime){ $refresh = 1; } } if($refresh == 1){ $url = "https://graph.instagram.com/me/media?fields=id,caption,permalink,media_url&access_token=".$access_token; $curl = curl_init($url); curl_setopt($curl, CURLOPT_SSL_VERIFYPEER, false); curl_setopt($curl, CURLOPT_RETURNTRANSFER, true); $response = curl_exec($curl); curl_close($curl); if(!empty($response)){ $fl = fopen($photo_data_file_path, "w"); fwrite($fl, $response); fclose($fl); } } ?>
以上のプログラムファイルの配置はこうなります。
- get_photo.php
- instagram_api.json(自動生成)
- token/token.txt
-
token/.htaccess
「get_photo.php」を定期的にcronでキックするなり、サイトにアクセスがあるたびにAjax Requestでキックするなりすれば、プログラムが実行されて、ひと月ごとにアクセストークンを再取得しつつ、1日おきにキャッシュファイルである「instagram_api.json」を生成してくれます。
あとは、写真データを表示するプログラムで「instagram_api.json」を読み込んで使用すればOK。
終わり!
参考サイト
総合管理者 | 2020年06月19日 | コメント(2) | トラックバック(0) | API関連